yama1931’s blog

長編小説とエッセイ集です。小説は、明治から昭和の終戦時まで、寒村の医療に生涯をささげた萩市(山口県)出身の村医師・緒方惟芳と彼を取り巻く人たちの生き様を実際の資料とフィクションを交えながら書き上げたものです。エッセイは、不定期に少しずつアップしていきます。感想をいただけるとありがたいです。【キーワード】「日露戦争」「看護兵」「軍隊手帳」 「陸軍看護兵」「看護兵」「軍隊手帳」「硫黄島」※ご感想や質問等は次のメールアドレスへお寄せください。yama1931taka@yahoo.co.jp

寒中雑詠

     寒中雑詠  令和6年1月18日         山本孝夫

 

  野良猫が息子以上に来てくれる

 

  野良猫も人恋しいか顔見せる

 

  野良猫にやる餌探す冷蔵庫

 

  何よりも嬉しい電話教え子が

 

  70年昔の教え子目に浮かぶ

 

  教え子が集いに招くと電話する

 

  老い来たり厳しい人生受け入れん

 

  今日も又カレーライスですまそうか

 

  毎日の交信楽し同級生

 

  卒寿すぎハムレットに挑戦す

 

  生か死か誰にとっても問題だ

 

  杜甫の詩は流浪の人生詠うもの

 

  長江に浮かべる舟で逝きし杜甫

 

  水中の月取らんと李白死す

 

  人は皆母から生まれ死處は別

 

  大地震家の下敷き哀れなり

 

  これ迄の地震の全て予想外

 

  是程に地震の予知の難しさ

 

  神様は人智を時々揶揄なさる

 

  AIも神から見たら遊び事

 

  人間は謙虚になって幸せだ

 

  生きるとはあの世への道辿ること

 

  あの世への道の途中で幸不幸