yama1931’s blog

長編小説とエッセイ集です。小説は、明治から昭和の終戦時まで、寒村の医療に生涯をささげた萩市(山口県)出身の村医師・緒方惟芳と彼を取り巻く人たちの生き様を実際の資料とフィクションを交えながら書き上げたものです。エッセイは、不定期に少しずつアップしていきます。感想をいただけるとありがたいです。【キーワード】「日露戦争」「看護兵」「軍隊手帳」 「陸軍看護兵」「看護兵」「軍隊手帳」「硫黄島」        ※ご感想や質問等は次のメールアドレスへお寄せください。yama1931taka@yahoo.co.jp

2020-08-14から1日間の記事一覧

私の散歩道

大橋良介著『西田幾多郎』(ミネルヴァ書房)を読んでいたらこんな文章があった。 「散歩」は誰でもする平凡な行動である。いちおう、そう言えるであろう。しかし、そう自明的にいつでもできる行動ではない。たとえば生まれて、呼吸して、死ぬことは、生を享…

防府天満宮参詣

十一月七日は私の実母の祥月命日である。亡くなって八十七年になる。年月が経ったものである。この日に防府天満宮へお参りしようと思っていたが、事情があって翌日の八日になった。息子からは遠距離のドライブはしないようにと言われていたが、これだけはと…

連休に猛烈な台風十九号の襲来が予告されている。前回の台風十五号より規模が大きいとのことで、進行方向の右側は又甚大な被害が生ずるのではなかろうか。幸いにも山口県を避けているようだ。しかし備えをするようにテレビでは警告を流している。このために…

天人五衰

長編小説や固い本を読む気にならないので、久し振りに漱石の『永日小品』を書棚から取り出して読むことにした。昔読んで大筋を覚えているのもあるが、初めて目にするものもある。筋だけ追ったのでは読んだという事にはならないと思って、今回は一語一語に多…

ログ・ハウス

仏壇の花が萎れた感じなので、花を求めてログハウスへ行った。文字通り「丸太小屋」である。行く前の事を一寸書いて見ると、今朝は早く目が醒めた。時計を見ると丁度4時だった。昨日は寝過ぎて6時前に起きたのだからまあいいやと思って起きた。いつものよう…

善光寺の柱

80歳を越えても最近は別に老人として特別に扱われることはない。しかし平均年齢が84歳のわれわれ三人が二泊三日の旅を無事に終えたことは、有難いの一語に尽きる。 令和の新しい時代を祝う大型連休が終わった翌日、われわれは信州長野に向けて出発した。…

村の鍛治屋

『英詩講読』(あぽろん社)の著者小川二郎氏は「英詩に対する態度」と題して、「英詩は教材として人気がないと聞いている。英語の力をつけるのに、余り役に立たないというのが理由らしい。散文は実用的だが、詩は贅沢物で、あれば結構だが、なくても差支えが…