yama1931’s blog

長編小説とエッセイ集です。小説は、明治から昭和の終戦時まで、寒村の医療に生涯をささげた萩市(山口県)出身の村医師・緒方惟芳と彼を取り巻く人たちの生き様を実際の資料とフィクションを交えながら書き上げたものです。エッセイは、不定期に少しずつアップしていきます。感想をいただけるとありがたいです。【キーワード】「日露戦争」「看護兵」「軍隊手帳」 「陸軍看護兵」「看護兵」「軍隊手帳」「硫黄島」        ※ご感想や質問等は次のメールアドレスへお寄せください。yama1931taka@yahoo.co.jp

2019-01-01から1日間の記事一覧

杏林の坂道 第二章「長崎散見」

杏林の坂道 第二章「長崎散見」 (一) 山陽鉄道の神戸と馬関(現在の下関市)間が全通したのは、明治三十四年(1901)五月二十七日である。これに伴って徳山(現在の周南市)門司間の航路は廃止され、新たに下関・門司間の航路が開業した。さらに翌年の…