yama1931’s blog

長編小説とエッセイ集です。小説は、明治から昭和の終戦時まで、寒村の医療に生涯をささげた萩市(山口県)出身の村医師・緒方惟芳と彼を取り巻く人たちの生き様を実際の資料とフィクションを交えながら書き上げたものです。エッセイは、不定期に少しずつアップしていきます。感想をいただけるとありがたいです。【キーワード】「日露戦争」「看護兵」「軍隊手帳」 「陸軍看護兵」「看護兵」「軍隊手帳」「硫黄島」        ※ご感想や質問等は次のメールアドレスへお寄せください。yama1931taka@yahoo.co.jp

2018-12-31から1日間の記事一覧

杏林の坂道 第三章「三菱長崎造船所」

杏林の坂道 第三章「三菱長崎造船所」 (一) 憧れの萩中学校に入学して、蓬(よもぎ)色の霜降りの制服を始めて着用したとき、「今日から萩中学校の生徒になったのだ」、という自信と誇りを惟芳は感じたのであるが、今ここに支給された長船(ながせん)の制服で…